オープンセミナー

「非静力学モデリングの進展と数値気象予測の今後の展望」



開催日時

11月16日(金曜) 13時30分から 気象庁講堂

趣旨説明

非静力学モデルワークショップは今年で20周年を迎えます。 この20年の間、非静力学モデルは多くの科学的成果を創出し、また気象庁の現業モデルとして社会に貢献するようになりました。 このオープンセミナーでは、一般の皆様に非静力学モデルに関わる最先端技術と社会貢献に関する話題をお届けします。

プログラム


13:30-13:45
開会あいさつ 趣旨説明 
斉藤 和雄 博士 

 (気象業務支援センター、東京大学 )

13:45-14:20
次世代気象・気候計算のための基盤ライブラリ環境 SCALE の開発と研究
-次世代気象・気候シミュレーションへの取り組み-

西澤誠也 研究員

 (理研 計算科学研究センター )

次世代の気象・気候シミュレーションでは何が可能になるのか。その実現のための課題は何か。SCALEを用いた高解像度シミュレーションなどにより見えてきた可能性と課題を紹介します。
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14:20-14:55
非静力学正二十面体モデル NICAM による全球雲解像シミュレーション
-全球の雲を解像することで初めて可能となったシミュレーション-

佐藤正樹 教授

  (東京大学 大気海洋研究所)

地球全体をkm スケールのメッシュで覆う NICAM により、全球の雲を現実的に再現することが可能です。 本講演では、組織化した対流雲、特にマッデン・ジュリアン振動や台風のシミュレーション事例について紹介します。
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14:55-15:30
NICAMとSCALEを使ったデータ同化研究
-観測ビッグデータとスパコン「京」のコラボレーション、ビッグデータで見える世界-

三好建正 データ同化チームチームリーダー

  (理研 計算科学研究センター )  

データ同化は、シミュレーションと実測データを結ぶ、予測の要です。NICAMとSCALEを使ったデータ同化研究を紹介します。
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15:30-15:40
休憩

15:40-16:15
気象庁現業領域数値予報システムの開発について
-天気予報に活かされる最新の数値予報-

藤田匡 調査官

 (気象庁予報部数値予報課)

気象庁において主に防災気象情報、航空気象情報の作成支援を目的として運用している、メソ・局地数値予報システムの開発について紹介します。
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16:15-16:30
技術開発に関する気象庁の取組み
-国民一人一人の安全・安心を守り、活力ある社会を実現する数値予報イノベーション-

長谷川 昌樹 技術開発調整官

  (気象庁総務部企画課)

気象庁では気象災害の防止・軽減、社会経済活動における生産性向上に資するため 「2030年に向けた数値予報技術開発重点計画」を作成し 技術開発に取組んでまいります。 ここでは重点計画を含め、重要な技術である数値モデルの開発について 気象庁の取り組みをご紹介します。
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16:30-16:35
閉会あいさつ